体温と手の平

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沖「はぁー今日も何もなかったね~」 桜『いいことじゃないですか、平和ってことです!』 いつもと変わらず沖田さんと巡察に来ていた まだ、少し前に降っていた雪が残っていて 溶けた雪が水溜まりになっていた 桜『はぁ~・・』 (寒いな・・) また雪でも降るんじゃないだろうか 沖「寒い?」 桜『はい、少し・・』 寒すぎて手の感覚がおかしくなってる 沖「手出して」 桜『え、手ですか?』 スッと手を沖田さんの前に差し出す 桜『・・・え』 ぎゅうっと手を握られる 桜『・・・』 沖「うわ、すごく冷たいじゃない」 桜『・・・沖田さんの手』 沖「・・・ん?」 桜『すごく温かいです』 じーんっと温もりが伝わってくる 沖「でしょ?僕、心が冷たいからさ」 桜『・・・』 沖「どうしたの?」 桜『あ、いや、手が温かいと心が冷めてるって言うんですか?』 沖「うん、そうだね」 桜『・・・・』 沖「桜ちゃん?」
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