体温と手の平

3/3
前へ
/96ページ
次へ
桜『そんなことないです』 沖「・・・え」 桜『沖田さんはすごく優しい方です』 沖「君、いつも僕のこと意地悪って言ってるじゃない」 桜『い、言ってますけど!・・私はそういう沖田さんも好きですから』 沖「・・・」 桜『ほら、沖田さんのおかげで私の手、沖田さんと同じ体温になりました』 スッ 桜『沖田さーん!早く帰りましょう』 沖「・・・あ、うん」 トクン 確かに胸の奥で小さな音がした その音は桜ちゃんには聞こえない小さな音だけど 沖「・・・」 僕の冷たい心を一気に熱くさせた 桜『・・・沖田さん!』 あの笑顔が可愛くて、愛しいって思ったのは 何でだろうか
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

866人が本棚に入れています
本棚に追加