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「何者って?
旅人、通りすがりの」
やっぱり覚えてない
「なっ・・!!嘘つけ!
ただの旅人が軽々木に登れんやろ!!
それに、この俺が気配に気付かんなんてっ」
相も変わらず自尊心が高い男だな
「うるさい奴…あと細かいことは気にすんな」
何故か不本意そうな山崎
山崎は自分を落ち着かせるように深呼吸をした
大津の目の前にいたのはさっきまでの彼ではなかった
「お前・・・どこの浪士、いや、忍や?」
その黒くて綺麗な目は大津だけを映していた
その他には感情も映さない
まるで鷹が敵を狙い澄ますときのようだ
天才監察
山崎ススム
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