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1章『長い長い序章』
ここは都会から少し離れたある高校。名を、鍵森高等学校という。
これはなんてことのない人の、何気ない日常のお話。
Peace1-入学-
現在入学式当日。
8時20分。あと10分で玄関前にクラスが発表される。
そんな中、全力で登校中の三人組がいた。
「おーい遅刻するぞー急げ急げ~」
「げっなんでそんなに早いんだよ…ってもともと遅れそうなのはお前のせいじゃねえか!」
「?……なんのこと?」
「てめぇたまには自分の行動を振り返れ!」
「20分前の僕は僕にあらず。前から言ってるけど過去は振り返らない主義なんだ。諦めてくれ」
「ぜぇ…ぜぇ…それで被害食らってるんだから諦めるわけねぇ…だ…ろ…」
「柳人…叫びながら走るとしんどい。続きは学校にすべき」
「おっ枯葉。もう追いついたのか。……そうだな。おい義弘!クラスが決まり次第覚えてろよ!」
「分かったよ柳人。きれいさっぱり忘れておくとしよう。」
その後走ること数分……
学校に着いたら三人――
滝川義弘
工藤柳人
遠山枯葉
は、無事に鍵森高校1年3組に入学することができた。
そもそも3人がどうしてこんなにも急いできたかというと―
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