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人間が四本足でこちらを凝視している。
ま、まずっ――
「うっうわぁぁぁぁ!」
入学早々四本足の人間に追いかけられるとは……
帰宅した僕らはもうクタクタだった。
同日。鍵森高校1年5組。
そこには本当に血が流れていた……
「グハッ……お前は一体……」
「入学早々こんな人数をなぎ倒すなんて…化け…物…バタッ」
「……けっカスばっかじゃねぇか…またあたしの天下って訳ね…もう慣れっこだけどさ。少しは骨のある奴はいないもんかね…」
入学式の二限目。
3組で工藤柳人が彼女を守るためクラスの男子を掃討していた同時刻。
5組では一人の少女がクラスを制圧していた。
まず出始めに男子を壊滅。病院沙汰にならない程度に腹に一撃を加えると皆、呻き声をあげて、倒れていった。
だが別に女子に味方しているわけでもない。
柳人とは逆に、彼氏を殴られた逆恨みで涙ながらに襲ってきた女の子も数名その辺に転がっている。
「待ちなさい」
今までは黙ってたけど、流石に女同士で殴り合いは見逃せないわね。
「……なに?やるの?」
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