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《1時間前》
ガスっ
それは一発の正拳突きから始まった。
「ぐふっ! ほひたのは!?(どしたのさ?)」
7時50分。義弘、パジャマである。
「どうしたじゃねぇよ」
「おはよう…」
同時刻。柳人&枯葉、もちろん制服である。
「あ、おはよ「だからなんでパジャマでパンなんか食ってるんだよ」…う」
「さっき起きたからに決まっ…待った待った!謝るからその物騒なモノを早く降ろして!」
素直に植木鉢を戻す柳人。
「ったく……俺はお前が電話で『妹が熱出したからタスケテ』って泣きついてきたから走ってきたってのに…」
義弘には確かに今年中学生になる妹がいる。
「我が妹ならもう中学に着いてるんじゃないかな? でも枯葉ちゃんまでくるとは意外だなぁ。」
「んなことより、さっさと着替えてこい」
「ふふん。この『早着替えのジョン』の異名を持つ僕に任せなよ!」
「「………」」
普段から冷静な二人、ガン無視である。
「ん?コイツ専用のツッコミ役は?」
「ヒカリちゃんは先に行ったみたい。」
「だからこんなに疲れるのか…」
1分後。
義弘は全ての用意を終わらせて戻ってきた。
「なにやってるの柳人。ホラいくよ!ぼさっとしない!」
「!! 枯葉!すまん先に行く!義弘!待てぇぇぃ!」
「あ……うん…けど…走ろっと。」
実は彼女、三人の中で一番足が速かったりする。
そうして約一名を除く少年達は、息を切らせながら不安と期待が入り混じったクラス発表を迎えたのである・・・
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