1章『長い長い序章』

7/66
前へ
/96ページ
次へ
「荒神緋香梨。朝、6時32分起床。7時40分登校。胸のサイズは…ガラガラ、カシャン。フッ!ひゅ~~ぐしゃっ」 何故か抜群のタイミングで入ってきた緋香梨本人によって、亀井君は教室の一部となった。 「さっ流石握力が男子より上なのを気にしているだけはあるね……だが…美少女故許…す…バタッ」 あーあ知~らない。 「んでもう一人は?」 亀井君はしばらく動きそうにないので、放っておくことにした。 「あー今女子に囲まれて怯えてるのがそうだ。」 指差された方を向くと、壁の隅っこにうずくまっている男子一名と、それを取り巻く女子の群れがあった。 「ごめん、顔見えない。」 そしてチャイムが鳴った。 今日は次の三時間目で帰れる。だがその前にそのイケメンとやらの顔を拝んでおこうか。 三時間目。HR 「それでは三時間目は委員長他、クラス役員を決めていきたいと思います。」 あーアレね。 めんどくさい。 以上! するとさっきの亀井君の2つ後ろの席の男子が突然手を挙げた。 そういえばさっき柳人に昇天させられてた人の中にいた気がする。 「先生!委員長に立候補します!」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加