星空

4/7
前へ
/9ページ
次へ
「僕も離したくない…」 『…っ帰りたくっ…なぃっ…離さないでっ…』 本格的に泣きはじめた君を ただ抱きしめることしか出来ない 『っやだよ、帰りたくないっ…』 まるで永遠の別れみたいに悲しむ君 もう二度と会えないみたいに そんなことない 僕は何度だって 君に会いにくる。 だから、 だから、そんなに悲しまないで 「そんなに悲しまないで」 『…っ、僕をっ、離さないでっ…』 「離すわけない。離せるわけない」 しばらく 体を冷やさないように 優しく抱きしめる 少し落ち着いたのか 顔を見上げてきた
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加