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「じゃあ、別に食欲がそそられる
わけじゃないんですか?」
「ああ、なんというか…
見てて面白い(笑)」
俺はロイと早朝に
カウンターで呑んでいた。
このクラブは三年前俺の店にした。
本当の経営者には魔力で記憶を
操作し経営者ではなくなったが
経営の仕事はさせている。
俺は経営者になっているが
まあ、肩書きだけだな。
ロイというこの男は
さっき俺が美愛に飲み物を
作るのが上手いと言った奴だ。
唯一俺がヴァンパイアだと
知っている人間。
数年前に"拾った"。
「で、明日というか今日も
来るんですか?美愛さん」
「…たぶん?」
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