32人が本棚に入れています
本棚に追加
作品概要
前世紀末から民間で研究開発
されていたロボット工学技術の
兵器転用の為、政府は
「土木・建築現場における
ロボット技術の将来運用の為の
試験開発及びデータ収集」
との名目で
日本の主要大学の研究室と
国内主要工業メーカーにより
研究機関を設立。
そして防衛省技術研究本部との
共同開発によって
世界初の実用多脚車両
「MPWC」
(malti-pourpose・walker・
construction)が
2021年に極秘開発された。
constructionの名の通り
建設車両をベースにした車両で
戦闘能力は皆無であった。
この車両は秘匿とされた為
マスコミへの公開もされず、
関係者以外に知るものは
無かった。
西暦2030年
北朝鮮政府の政治的不安定と
中国経済のバブル崩壊。
それに伴うアジア各国の成長鈍化と
失業率の悪化。
連日の労働者デモと暴徒化した
民衆と治安部隊の衝突など、
今後起こり得るアジア地域における
紛争事態に対し、日本政府は
「自国防衛の為の国際紛争
解決への積極的関与」と称して
超党派の有志により憲法改正を
強硬。
戦後初の自衛隊による軍事介入が
賛成多数で可決。
同時に富士演習場にて
第2世代型歩行戦車「MWBT」
(Malti-pourpose・Walker・
Batle・Tank)が
初公開された。
この車両こそ、歩行能力を有した
世界初の戦闘車両であった。
そして現在2041年。
朝鮮半島に於いて発生した
軍事クーデターの鎮圧の為、
日本は多国籍軍の参加を表明。
この紛争にて多脚歩行型戦車が
世界で初めて実戦投入される事が
決定した。
最初のコメントを投稿しよう!