多脚歩行戦車開発経緯

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2032年第3世代型の開発要求書が 提出され、制式に開発がスタート する。 第2世代型の問題点を踏まえ、 2脚歩行を基本とした上部構造物 の軽量化による武装の見直しと、 各種レーダーの性能向上、新規開発 が盛り込まれた。 歩行装置については、第2世代型 ではあくまでも補助的な役割 でしかなかったが、次世代型では 2脚を基本として走行装置を 補助的役割に採用する事が決定 した。 新型レーダーには技術研究本部で 開発されていた、新型護衛艦用の 小型フェイズド・アレイ・レーダーと、 民間で開発・採用されている 動体探知機が要望された。 同年新型砲の二次試作(その1)が 完成し、 各種技術試験が開始される。 2017年に提出された開発仕様書に 記された高電磁兵器は、技術的な 問題点から第2世代型への採用は 見送られたが、パナソニックと 三洋電機による軽量小型バッテリー の開発成功により、第3世代型に 近接兵器として開発、運用される 事が2033年に決定した。 同時に歩行性能向上の為の 補助駆動装置も開発に入る。 2034年に第2世代型四次試作車両 (その1、その2)4両が完成。 これはそのまま第3世代型 一次試作車両となる。 この試作で乗員が2名から 1名に仕様変更される。 乗員の削減に伴い、操縦室の デザインが戦闘ヘリを参考にした 形状となり、川崎重工が操縦室 担当となる。 この年末に新型砲の三次試作を 装備しての技術試験と 小隊運用試験が、一次試作その3 により開始される。
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