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「目が覚めたの?」
聞き覚えのある高いトーンの声。
シャンディだ。
アッシュは上半身を起こした。此処はおじさんの家だろう。
「ありがとう。わざわざ看病してくれて」
「お礼なんて要らないわ。当然だもの」
柔らかく笑うシャンディにこの親子の笑顔を大切にしたい、と思うアッシュだった。
一緒に住む……か。住みたいな。ちょっと一人で考えよう。
「シャンディ」
「何?どうしたの、アッシュ?」
「色々考えたいんだ。一人にしてくれないか?」
シャンディは、一回頷くと、部屋から出ていった。
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