ep 1 絶望

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しばらく歩くと、森を抜け村が見えてきた。 「あの村に住んどるんじゃ」 老人は右手の人差し指で前方の村を指した。 村が間近に見えてくると、辺りが暗くなってきた事に気付いた。 さっきまでは、天気さえ頭に入らなかったのか……。アッシュは自分に呆れていた。 村の住民を一人も見ることなく、木造の住宅をいくつか通りすぎていく。 老人はある一軒家で立ち止まった。 「此処が私の家だ」 「もう、夕食は出来ているだろう。中に入ろうか」 村にあるのと同じ木造の家に二人して入っていった。
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