11月のエッセイ

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前回のエッセイを書きながら思い出したのだが ある意味偉大なる我が妹なっちゃんも 【酸性雨による被害にはどんなものがあるか】という問いに 「ハゲる」と書いてしまう様な お勉強とは縁遠い子であった。 そんななっちゃんは高校生の時 3カ月程カナダにホームステイをする事になった。 何てったって海の外である。 私だっていまだに北海道と四国にしか足を踏み入れた事がないというのに。 なっちゃんのくせに生意気だ。 なっちゃんの他に数人の高校生が赴く事になっており その中には親しい友人も交じっている様であった。 出発が近づいてきたある日。 なっちゃんが、やけに長電話をしている。 どうやら一緒にカナダに行く友人と話している様だ。 「え~…でも…」 「やっぱ良くないよね」 「うん…どうする?」 やけに深刻そうだったので、何を悩んでいるのか尋ねてみた。 「『日本人はウ○コが臭い』と思われたら国際問題にもなりかねないから トイレの消臭スプレーを持っていこうかどうしようか迷ってて…」 聞いて損した。 続く。
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