12月のエッセイ

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以前見たテレビ番組で、ある芸人さんが 「車の後ろの窓際に、外向きに人形やぬいぐるみを乗せている人の心理が解らない」 と熱く語っていた。 全くもって同感である。 車内にお気に入りの人形を搭乗させているのは全然構わない。 私の車だって、リアルなコブラのオモチャがミラーからぶら下がっていたり ルームライトに幼体のエイリアンがくっ付いている。 しかし、その方も論じていたが 外に向けて人形を置いている人には、どういう意図があるのだろう。 ルームミラーで見られる様、内側を向けて配置すればよいものを。 後続の車に見せたいのだろうか。 昨日の出社途中。 前をゆく軽自動車の後ろからこちらを見つめていたのは、七人の小人。 しかし、どう見ても数ヶ月は放置されているであろう小人達の顔は日に焼けて真っ白。 もはや瀕死の爺さんである。 ディズニー的要素など一つも無い。 ズラリと並び、蒼白の顔でじっとこちらを見つめる七人のオジイは 恐ろしい事この上無かった。 車に乗せる人形は内側を向けて。 もしくは、定期的に人形の入れ替えをしていただきたい。
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