12月のエッセイ

4/8
前へ
/59ページ
次へ
先日の【突発的京都旅行】の際立ち寄った、京都駅構内のカフェにて。 運ばれてきた抹茶に、飲み方の作法が書かれた紙が添えられていた。 何と親切ではないか。 これまで適当な飲み方をしてきた抹茶であったが せっかくなので表千家流だかに乗っ取って、おしとやかに飲んでみようと 説明書通りに飲んでみた。 茶器を45度回して正面を避けて飲む。 和菓子も小さく切って食べる。 うむ。面倒くさい。 「抹茶は最後まで吸い切って下さい。シュッと音を立てて構いません」 …一気にすすれという事か。 ズビッ… 難しい… ズズッ… やはり難しい。 どうやってすすったら「シュッ」などという軽快な音が出るのか。 何度やっても「シュッ」が出ず しまいには抹茶の粉が気管に入ってむせる始末。 やはり私の様な大雑把な人間には、茶道(さどう)はあまり向いていない様である。 「ヒックシ!!」とクシャミをしたり 酔っ払って「ちょっとだけよ」と言ってみたりする等 茶道(ちゃどう)を追究した方が性に合っているのかもしれない。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加