12月のエッセイ

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私の勤務する塾では 中学生のクラスを、定期テストの成績でAクラスとBクラスに分けて授業をしている。 生徒が目標を立ててテストに臨める様にするためと 人数が多くて1クラスでは教室に入りきらない というのが主たる理由である。 せっかくクラス分けをするのであるから どうすれば、より皆のモチベーションが上がるかという事を 数名の生徒と話していたところ 「AクラスとBクラスに明確な差をつければ、皆Aクラスに行きたくて頑張るのではないか」 という意見が出た。 よし。ここは一発こぷり先生が考えてあげよう。 Aクラス→大理石の机。もちろん椅子はフカフカ。 Bクラス→ミカン箱の机。もちろん椅子など無い。ゴザ。 Aクラス→照明がシャンデリア。 Bクラス→照明が裸電球。 Aクラス→冷暖房完備の教室。 Bクラス→教室が無い。塾の屋上。 Aクラス→反町隆史の様なカッコイイ先生。 Bクラス→安岡力也の様なオッカナイ先生。 Aクラス→休み時間に水着のレースクイーンがジュースを出してくれる。 Bクラス→休み時間に水着のこぷり先生がジュースを買ってこいとパシらせる。 ほらね。案の定ろくでもない発想。
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