10月のエッセイ

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2年前の秋、近所の用水路から捕まえてきた小魚達。(過去のエッセイ参照) メダカだと思って捕まえてきたらメダカではなく 数ヶ月間「正体不明の小魚を飼っている」と私に言わしめた、あの魚達。 最終的に3匹の精鋭を残して飼っていたところ 1匹だけ、体が美しい虹色に変色(顔はブサイク) やっと【オイカワ】という魚である事が判明した。 虹色の雄に【ミッチー】と名付け 繁殖の期待をかけて飼っていたのだが 1ヶ月程して、更に1匹が虹色に変色。 雌の取り合いで喧嘩するかと懸念していたところ 半年程経って、最後の1匹が虹色に変色。 まさかの全員雄。 大きくなったは良いが、繁殖の望みも断たれ 一緒に飼っていたエビちゃん達を食らい尽くし 水槽に近付けば大暴れし だんだん厄介になってきたため、川に放流しに行った。 「みんなと仲良くね」と言って川に放したところ スイスイと泳ぐ、スリムでやや黒っぽい自然育ちの仲間達の中で うちの3匹は明らかにドン臭く色白。 養殖感バリバリの感じに爆笑しながらお別れをし 新たに5匹のチビ助達を捕まえてきた次第である。
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