孤児院

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孤児院

メアリとは孤児院にいた頃からずっと一緒だった。 だが、メアリだけではない。 もう一人、マークという男の子がいた。 俺とマークとメアリはいつも3人で遊んでいた。 そのことは昨日の出来事のように蘇ってくる。 未だに覚えていることなのだが、マークはいつも指輪をしていた。 たしか指輪の裏には、名前のようなものが彫刻されていた。 それは多分母親の名前かもしれない。 じゃあ、行方不明になったあの日、マークは母親を探しに孤児院を飛び出したのだろうか。 マークは今も無事生きているのだろうか。
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