捩じる者

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「まず…私を氷に閉じ込めたのは貴女ですね?」 ゴキッ!ゴキンッ! 首を捻り、気色の悪い音を鳴らして根暗はミッちぃをジロリと睨みつける。 マズいッ!標的が完全にミッちぃに向いてしまった! 「くそッ…!ミッちぃ逃げろッッッ!!」 オレが叫ぶ前に、崩斗が先に声を張り上げた。 それを合図に、ミッちぃが大きく横に飛び跳ねた…が。 その瞬間、根暗がその場で足踏みをしたかと思うと、ミッちぃの真下の地面が大きくめくれ上がり… ドゴッ! ミッちぃを激しく吹き飛ばした。 「ぅぐっ…!」 吹き飛ばされ、背中から派手に壁に叩きつけられて唸り声を上げるミッちぃ。 相当な痛みなのか、壁に背を押し付けながらズルズルとへたり込んでしまった… そして根暗は容赦なく倒れ込むミッちぃに近寄っていく。 「オラァァァァァ!!!ミッちぃから離れろぉぉぉぉッッ!!」 地面を強く蹴り、根暗に突っ込んでいく崩斗。 しかし 「邪魔をしないでいただきたい…」 根暗がそう呟いた瞬間、またもやその場で足踏みをしたかと思うと地面が大きくめくれ上がり崩斗を弾き飛ばした。 そして凄まじい勢いで氷屑に突っ込む崩斗。 すぐに立ち上がるも、額からはボタボタと大量の血が流れ出ていた… しかし、アレは一体何なんだ!?奴の能力は物を捩じるだけじゃないのか…? 「野郎…地面の下を捩じってやがるのかッ!」 「大丈夫か崩斗!?地面の下って…どういう事だよ?」 ____________      →     ↑ ↓      ← 「こう捩じると…」      \ ____  \_____       →      ↑ ↓       ←   「こうなる訳だ」 何このクソみたいなAAwwwwwwwwwwwww 全然わかんねーよwwwww
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