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「わ、わがっだ…行ぐよ…付いていぐがら…離してぐれ…」
「そう」
苦し紛れに了承すると、少女は表情を変えぬままパッと手を離した。
勿論、急に手を離されたオレは、そのまま地面に尻餅をついてしまった。
「ゲホッ!ゲホッ!…ハァ…ハァ…」
「ふん…最初からそうやって素直にしていればそんなケガをしなくても済んだのに…」
壁にもたれ掛かりながら咳き込むオレを、少女は相変わらずの冷たい目で見下してくる。
このくそアマめ…
一方的に蹴ってきやがった奴が何言ってんだ…
そう思うオレだが、言葉には出さない。
間違いなく殺されるからだ。
コイツの性格は理解した。
人の意見は聞き入れず、言う事を聞かなければ殴り、自分が気に入らなくても殴る。
究極のジャイアニズムといえよう。
いくら極上美人でも、性格が最凶ブスじゃ意味がない。
やっぱり3次元は嫌いだ。
「さて、今からアンタを「本部」に連れていくけど…そうなれば二度と普通の生活はできないわ。いいわね?」
「…どうせ拒否権なんてないんだろ…だったらいいよ、何処にでも行ってやる…」
もう何もかも諦めたオレは、投げやりにそう答えてやった。
するとどうだろうか。
「…そう、良い覚悟ね」
「…!」
初めて少女が笑みを見せたのだ。
シンジ「笑えば…いいと思うよ」
綾波「クスッ…」
こんな感じwwwあの無表情少女が笑いやがったwww
何だよwww感情なんか表に出さない奴だと思ってたのにwww
ちゃんと笑えるじゃねーかwwwちくしょうwwwかわいかったwwめっちゃかわいかったwww
不覚にもときめいちゃったぜwwwっうぇwっうぇww
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