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「ただのヘタレかと思ったけど…以外に度胸はあるのね。ちょっと感心したわ」
「それはどーも…」
どうでもいいけど、また無表情になっちゃったね。
かわいかったのにッ!かわいかったのにぃぃぃッッ!!
すると少女は腰に付いているポーチから、小型の通信機のような機械を取り出し、どこかに連絡を取り始めたではないか。
先ほど言っていた「本部」とやらであろうか?
「…あ、ボス?こちら【コード208】スティア。目標を確保、保護したわ」
保護?保護ってなにwww?オレボロボロのボロ雑巾みたいになってんだけどwww
保護って「護る」って書くんだぜwww
護られるどころか、むしろ殺されそうになってたような気がするんですけどwww
「…えぇ…えぇ。了解、すぐに帰還するわ」
どうやら話がまとまったようで、少女は通信機を切り、再びポーチの中に戻した。
そして、くるりとオレの方へ向き直ると、キツイ口調で
「立ちなさい」
とだけ言い放つ。
どうやらオレは「本部」に連行されるようだ…
一体何が目的でこんな事をするのか分からないが、分かる事が1つだけある。
もう今までのような日常は、二度と戻ってはこない…
これだけは断言出来る…
そしてオレは、今更抵抗してもムダだと判断し、彼女の命令通りに立ち上がる。
「…じゃあ「本部」に向かうわ」
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