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再びポーチの中をさぐる少女。
そして取り出された謎の機械。
さっきの通信機らしき機械とは、また別の物みたいだけど…
「さぁ…飛ぶわよ」
「飛ぶ?」
その機械を掌に乗せ、それをオレに差し出してくる。
「何?くれるの?別にいらねーけどwww」
「アンタみたいなクズにこんな代物をあげるわけないでしょ?」
クズwwwヒドスwwwテラヒドスwww
「これに触れるのよ。指1本でもいい、とにかく触れなさい」
すこしイラついた口調で、その謎の機械をズイッとオレに差し出してくる少女。
触れるだけでいいのか?
そう思いながら、オレは目の前に突き付けられた機械を眺めてみるが…
何だこれは?
ただの黒いボールじゃねーか。
大きさはピンポン玉か、それより少し小さいくらいで、4つの小さな赤い電球がチカチカと点滅している。
こんなもん百均いけば買えるしwww
そう思っていた時期がオレにもありました…
「触れるだけでいいんだな?ほれ」
オレは特に何も考えず、軽い気持ちでそれに触れてやった。
それがまさかあんな事になるなんて…
「じゃあ…瞬間転送装置、起動」
彼女がそう呟いた瞬間、その機械から青白い光が放たれ、またたくまにオレと少女はその光に包み込まれた。
そして次の瞬間
バシュッ…!
オレの視界が真っ白に染まった…
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