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ゾワァッ…!
「…ッ!」
まるで…害虫でも見るかのような目でオレを見下す謎の男。
目が合った瞬間、今まで感じた事のないような悪寒が全身を駆け巡った。
コイツ…ヤバイッ!
威圧的恐怖とは全く違う…何だこの感じ!?
そう…例えるなら、未知のモノに対する恐怖というのか……いわゆる、霊や悪魔といった類のモノに感じるそれと似たような感覚…
何なんだコイツは…?
「…チッ、ちょっとガキから目を離しただけで面倒な事になっちまったなぁ…まさかガーディアンのゴミ共が首を突っ込んでたとは…」
面倒臭そうにボリボリと頭を掻きむしり、大きなため息を1つ吐き出す男。
…感じる雰囲気とは裏腹に、何だか適当な感じのヤツだなあ…
一般男性より少し細身な感じて、歳は20台前半と言ったところか…背はオレより少し高いくらいだな。
色白の肌に真っ黒で長めの髪が特徴的なその男は、軽く電柱の上から飛び降りて着地。
そして、首を捻って間接からゴリッという鈍い音を鳴らすと…
「ま、別にいいか…」
「みーんな殺しちまえば問題ねぇよなぁ…?」
そう呟いた瞬間、おぞましい程の殺気が奴から溢れ出したのだ。
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