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ゴクリ…
その異様な威圧感に、大量の冷や汗が額から溢れ出し始める…
…落ち着け、とりあえずオレの能力があれば簡単には殺されねぇ。
奴はオレを見て『ガーディアン』だと言った。おそらくこの真っ黒の制服からそう判断したんだろうが…オレ達組織の存在を知っている人間…それはつまり、奴がこちら側の人間だという事。
奴は能力者だ…!
油断は
ヒュンッ
「あばよ」
「…え?」
その瞬間だった。
脳裏に映像が浮かび上がり、オレの死が予言される。
脳天に奴の踵落としをくらい、頭蓋を粉砕され醜い肉塊に変えられるおぞましい未来が…
ズドオオオオオオンッッッッ!!!
まるで巨大なハンマーでも振り下ろしたかのような衝撃と爆音が鳴り響き、コンクリが砕かれ四方に飛び散っていく。
「ハァ…ハァ…!んなバカな…!」
辛うじてそれを回避していたオレだったが、目の前の光景に唖然とするばかりだった。
いやいやいやいやいや!なんちゅう威力だよ…!
あんなもん食らったら頭蓋どころか肉片も残らねえぞ!?
どんな脚力してんだアイツ!?
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