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そして引きずられること約2分。
突然少女が足を止め、オレの襟からパッと手を離した。
おかげさまでオレは後頭部を強打。
痛いwww離すなら離すって言ってwww
「さて…これから中に入ってボスの所へ向かう訳だけど…さっき言った事覚えてるわよね?」
床に仰向けに寝そべるオレを見下しながら、そう呟く少女。
『さっき言った事』というのは、恐らくボスとやらにふざけた態度を取るなというやつだろう。
ふん、そんなもの百も承知だぜwww
オレだってまだ死にたくねーからなwww
そんな訳で、オレはコクリコクリと力強く2回頷いた。
すると少女は「そう…」と、それだけ呟くと、オレの口に貼られているガムテープをはがし、ロープも解いてくれた。
「ぷはぁ!ようやく開放されたぜ!スッキリしたwww」
「ふん…自業自得よ。アンタが騒ぐから」
いや、いきなり瞬間移動なるものを体験させられたら誰だって騒ぎたくなると思いますけどwww
むしろ騒がねえ奴はどんだけ度胸据わってんのっていうねwww
「…で、そのボスとやらは何処におられるんですか?」
「この扉の先を進んだ奥の部屋よ」
そう言って彼女が指差したのは赤い大きな扉。
まるでドラクエに出てきそうな、ふちに金の装飾が施された立派な扉である。
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