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「まぁ詳しい事はこれから話すつもりだよ。取り敢えず座ってくれ」
にっこりと笑いながら近くのソファーに腰掛ける少年。
ガキんちょのくせにめっちゃ偉そうwww
何かムカつくから無視してやろうかとも思ったんだけど、背後にいる少女から恐ろしい殺気が放たれている為、仕方なく少年の正面のソファーに腰掛けた。
「…さて、まずは何から話そうかな」
頬杖を付きながら小さく息を漏らす少年。
仕草の1つ1つが妙に大人っぽく、見てるだけで腹が立ってくる。
マセガキきめぇwww
「そうだな、まずは…ここが何処だか分かるかい?」
「分かる訳ないでしょwwwそこの子にいきなり拉致されてきたんだからwww」
遠まわしに聞いてくんなwwwまどろっこしいんだよwww
今更何を聞かされたって驚きはしねーよwww
要点だけ言えwww要点だけwww
「拉致…?まさかスティア、また乱暴な手段を使って彼をここに連れてきたんじゃないだろうね?」
「……それは…その…えっと…」
少年は、オレの拉致という言葉にピクリを眉を反応させると、オレの背後にいる少女に鋭い視線を送った。
途端に少女は言葉を詰まらせ、目を左右に泳がせながらシュンと縮こまってしまった。
さっきまでの強気な少女は何処へ行ったのかwww
このガキ一体何者www
「はぁ…全く…」
額に手を当て、呆れたように大きくため息をはく少年。
「君は仕事は速いが、内容が少々お粗末だ。いつも言っているだろう?「能力者」を連れてくる時は手荒なマネするなと」
「は、はい…」
おぉう…
スゲェなこのガキ。
あの暴力少女をいとも容易く…
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