2438人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
「手を握りゃいいんだな?」
「そう」
このままこのボウヤをいじり続けるのも面白いんだけど、そうすると永遠に話が進まないような気がする。
それは面倒だし、何より今から超能力とやらを披露してくれるらしいのでここは素直に言われた通りにしてやる。
フヒヒwwwもし何も起こらなかったら何て良い訳をするのかwww楽しみでござるwww
「さぁ、言われたとおり手を握ってやったぞ。はやく超能力とやらを見せてみろよwww」
「そうだね。じゃあちょっとだけ我慢してね?」
「我慢?」
バカにしたように煽るオレに対し、少年は実に楽しそうな笑みを浮かべ、訳の分からない台詞を呟いた。
次の瞬間、オレの脳裏に未来の映像が浮かび上がる。
…!?
オイッ…これはヤバいッ…
オレの脳がそう判断するも時すでにおすし…遅し。
オレが握っている手を離そうとした瞬間…
バリバリバリバリッ!!!
「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばッッ!!!」
強力な電流が身体中を駆け巡り、激痛がオレを襲う。
2~3回ほどビクンビクンを身体を痙攣させ、そのままソファーに倒れこむオレ。
「あらら、少しやり過ぎちゃったかな?でもこれで分かってくれただろう?私は体内で電気を発生させてそれを自由にコントロールできる、エレクトロマスター(電撃使い)とよばれる人間なんだ」
体から煙を噴くオレを見下しながら、得意げに語るクソガキ。
オメーは何処の御坂だとツッコミを入れるまもなく、オレの意識はぶっ飛んだ。
最初のコメントを投稿しよう!