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「あ、あれぇぇぇ!!?何で開かねーのぉぉぉ!?」
こここここここのアクシデントは全く予知できなかったぞ!
いつの間にカギを掛けられたんだ!?
ハッ…まさかこうなる事を予想してのオートロック式…!?
「残念だったね…それは人間の腕力じゃびくともしないよ」
ゆっくりと、しかし確実にオレとの距離を縮めてくる少年。
逃げ場のなくなったオレは、開かなくなったドアに背に貼り付け、少年と向き合うような形になる。
「一体…一体いつカギを閉めやがった…!」
「いつ?そんなの決まってる…君が逃げようとした、その瞬間だよ」
何…だと…?
「ドアに触れずにカギを閉めたってのかよ…遠隔操作でも出来るのか?」
「そんな複雑な代物じゃない」
そう呟くと、少年はポケットから妙な物を取り出してそれをオレに放り投げてきた。
「君は電磁石というものを知っているかい?」
「…電気を流すと磁力を発生させるっていうアレのことか?」
「御名答。小学生の時に理科の実験でやっただろう?釘などにコイルを巻いて通電させると一時的に磁力を発生させる…君の持っているそれがそうだが、その装置がその扉の真下に埋まっている。あとは僕の能力で電気をながしてやれば…」
なるほど…
つまりこの扉は強力な磁力でくっついてるって事か。
くくくッ…!
ふははははははは!!!
完全に詰みましたwwwwどうしようwww
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