2438人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
「何というッッッ!快晴ッッッ!!!清々しいッ!実に清々しいッッッ!!そうは思わんかね!?」
「うるせーよハゲ!てめー今何時だと思ってんだッ!さっさと顔洗って歯磨きしてクソして着替えろボケ!」
普通に寝坊したwwwwwwww
崩斗さんマジギレwwwww許せwww
仕方ないので少しばかり準備を急いでやることにした。
まったくwwww文句の多い上司だぜwwwww
「急げ!もう朝飯は抜きだ!」
「えぇぇぇぇぇぇ!!?それはねーよとっつぁん!お前朝飯がどれだけ大事なもんか理解して」
「そんなヒマねーんだよ!昨晩も1人殺されたらしい!急いで現場に向かうぞ!」
…ナ、ナンダッテー!
「えー…被害者の名前は豊居 ゆくみ(21)。昨日の午後9時に、会社の上司と飲みに行った帰りに襲われたようで、今朝彼女の会社の同僚から“会社の同僚が行方不明だ。電話にも出ないし家に行っても留守。すでに出勤したのかと思って会社に顔を出してみたが彼女の姿はなかった”と警察に捜索願が出されたようです。普段からかなり真面目な方のようで、無断欠勤なんてこれまで一度もした事もなく、何かあった場合も必ず会社に連絡を入れているようです。それで不審に思った彼女が警察に…」
「で、ようやく見つけたと思ったらすでにこんな状態だったと…」
「えぇ…何処の誰の仕業か知りませんが、酷いもんですよ…何か強い恨みでもあったんでしょうか…」
ブルーシートを掛けられた彼女の遺体。
それをほんの少しだけ捲り上げ、遺体を辛そうな目で見つめる崩斗…
周囲は被害者の物と思われる血液で真っ赤に染まり、彼女の遺体がどれほど酷い状態なのかを物語っている。
「すまねぇ…」
そっとブルーシート戻し、遺体に向かって静かに黙祷する崩斗。
そして、何かを誓うかのように胸の前で拳を握り締め、力強く立ち上がった。
「犯人の目安は?」
「いえ、それが全くと言っていいほど情報がありません。現場には何1つ証拠も残されていませんし、目撃者も0…一応見回りの警察官もこの辺りをパトロールしていたようですが、やはり犯人らしき人物は見ていないと…」
「…そうか。ま、相手が能力者じゃ仕方ねぇか」
「は?能力者?」
「お?いやいや、何でもねぇ。こっちの話だ」
最初のコメントを投稿しよう!