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下を歩くミッちぃの周囲に意識を集中させるオレ。
すると、脳裏に数秒先の光景が映し出される。
「…どうだ?何か視えたか?」
「んーwwwwwもう少し待たれよwww」
自然に予知される場合と違い、意識的に予知するのは少しコツがいる。
予知する対象を頭に強く思い浮かべる事によってその数秒~数日先まで視ることが出来る…っていうのは前に説明しましたねwwwwww
しかし、この能力も万能という訳ではない。
能力を行使する際に、かなりの集中力を必要とするのだ。予知した後も少し体がダルくなるし…
連続して使い続けたりするとぶっ倒れる事もある。
「おい、まだか?」
「もう少しだけ待てって言っ…………あ!視えた!視えたぞ!」
「何!?本当か!?」
確かに視えた!
歩くミッちぃの背後から忍び寄る男の姿が!
出現時刻は今から約3分後…場所はここから400m程歩いた所にある壊れた自販機の周辺。
「場所がわかった!あそこに見える壊れた自販機の前でミッちぃが背後から襲われる!随分とネクラな感じのする男だけど…こんなヒョロい男が人の体を捩じるような力なんて持ってんのか?」
「能力者を見た目で判断するんじゃねぇ、予想もしねぇ事をしでかすのが能力者って奴なんだよ。すぐにミッちぃに連絡を入れて先回りだ!」
そういって崩斗は通信機を取り出し、ミッちぃに連絡を入れ始めた。
そして用件を伝え終えて通信を切ると、崩斗はオレに「行くぞ!」と叫び、オレの首根っこを捕まえ…
ダンッ!
「ぎゃああああああ!!!」
人間離れしたジャンプ力で建物を上をピョンピョンと飛んでいくではないか。
もうオレはビックリして、気が付けば股の辺りが濡れてたwwwwwww
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