捩じる者

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恐怖で体が硬直してしまい、そこから1mmも身動きが取れなくなってしまった… しかし、男の右手は容赦なくオレの首めがけて伸びてくる。 これには流石に死を覚悟し、オレは目を強く瞑った………が。 その瞬間、脳裏の映像がプツリと消え去ったのだ。それはつまりオレが死ぬという未来が変更されたという事。 そして次にオレが目を開いた時には、オレの体は何故か宙に浮いていた。 …いや、浮いている訳じゃなかった。 「何…だと…?」 何と言いますか…その…オレの下にあった地面がですね… 柱の様な形に変形して、オレを上空へと運んでいたんですよ。 もう目ん玉飛び出るかと思ったwwwwwwどこの錬金術師っていうwwwww しかもそこから更に柱は変形して、コレ本当に地面?コンクリ?って思っちゃうくらいにグニョーンってwwwwww曲がってやんのwwwwwwコンクリの柱がwwww そんでオレは見事に崩斗の所までお届けされますたwwwwww柱にお届けされますたwwwwwwwwwwwwww 「おい大丈夫かポンタ!?どっかケガとかしてねぇよな!?」 「大丈夫wwww後頭部にでっかいタンコブが出来ただけwwwwwwww」 「…それ大丈夫って言わねぇよ」 そうですかwwwwそれは残念wwwwwww つーか、そんな事より 「…今の何だ?コンクリの地面が変形してたよね?」 「おうよ。石や鉄みたいな、硬い物質に体を同化させて操る事が出来る、それがオレの能力だ」 そう言って、崩斗は右手を地面に押し付けた。 すると、その右手は地面を砕くでも、割るでもなく…まるで液体に手を沈めるかのようにスルリと地面に入り込んでしまった。 そして次の瞬間、オレの背後に巨大なコンクリートの壁が出来上がった。 ちょwwwwwwやっぱコイツ錬金術師じゃねwwww
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