#1 浪費と音楽と謎の客

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比奈は隅のテーブルに目をやった。そこには音楽を聴きている女性が一人座っている。 千「あ?比奈ちゃんも気付いた?あの人」 比「えぇ。確かあの人って前にも来てましたよね?」 千「そうなの…此処最近よく店に来るんだけどね… 随分と妙なのよ」 比「妙?」 すると千世子が『ちょっと耳貸して』と言うように 手招きをしたので比奈がカウンターに回り顔を近付けた。
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