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廊下は無駄に広く青々としていて、そこに今私と夢子さんが二人で歩いている。
「・・・」
「・・・」
・・・なんだろう・・・この無言の圧力は・・・
「あの・・・」
「なんですか?」
「お風呂とか・・・魔界人は入ったりする?」
聞きたい事はこんな事では無いが遠回しに聞く。
「もちろん入りますが覗くなら容赦しません。」
言い方が悪かったなこれは、自分でも言ってから気づいたもの。
「お風呂あるのか、ならちょっと入れさせてもらえないか?
あ、もちろん1人でだけど!」
殺気浴びさせられる前に釘うちしといた。
「部屋に着いてからでよろしいですか?」
フラグ回避!
「はい、けっこう歩いて汗かいたので。
運動神経高い方だとは思うけどやっぱりかくものはかくね。」
と言うのはお世辞で歩いて出た汗だけではない。
自分の命の危機などの焦りや冷や汗で出た量がハンパない。
普通に泣いたり吐いてもおかしくはないと思うねあれは・・・・・・・・・
そしてまた無言になるのね・・・廊下長すぎだろ・・・
「見つけた!
マイー、ルイズこっちこっち!」
いきなり現れて見つけたとか猫でも見つけたかのように人を指差す先に倒した方が楽な少女・・・
そしてマイとルイズは確実に付き合わされてるであろう・・・
「ユキ、人を指差すのはやめなさい。」
夢子さん、私の記憶だとさっきサラも私に指差しました。
「は~い・・・」
そんなんでショボーンってなるとか子供だな・・・ガキとは違う。
いい子だな・・・
とかやってるうちに、マイとルイズが歩いてきた。
やっぱり付き合わされてた感があるな・・・
「私はルイズ、あなたが外来人の定村さんね。
サラから聞いたの、土産話期待してるわ。よろしくね。」
ルイズは確か・・・観光に行こうとしていたんだよな・・・もしかして観光好き?
外の世界の話で満足するのか?
「マイ、よろしく。」
コイツはどう言う奴かよく解ってる。
ある程度は注意しとくかな・・・
「私はユキだよ!
夢姉からいろいろ聞いたよ!」
元気いっぱいたな・・・
「っ!ユキ!」
焦った感じにマイが言う。
「今のサラの前じゃ無かったから良いけど、言ったら駄目でしょ!」
「あ、そうだったね・・・アハハハハハ・・・」
・・・あぁ、そうか。
夢子さんの表情からしても、サラじゃ説明不足だと思って夢子さんが先回りで説明してくれてたんだろうな・・・良い姉じゃないか・・・
「定村今の聞かなかった事にして!」
サラに口調が被るな・・・
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