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「さて、そろそろ行きますか?」
夢子さん・・・言いながらこちらに背中向けて片膝立てながら言うのはやめてください。
「はい、早く帰りたいです。」
本音を出しつつ夢子さんにおんぶされる。
「じゃあね定村。」
とサラは手を降り、
その後私に背を戻っ・・・
『ガシッ!』
!?
夢子さんがサラの腕を掴む。
「何勘違いしているのサラ?
あなたも行くのよ。」
あれ?夢子さん?
「え、なん・・・」
サラが何か言おうとしたらしいが、
俺を背に乗せ、
サラの腕を掴んだ状態夢子さんによる超高速飛行移動が始まった。
体がビリビリする、
風圧で髪が変な感じで乱れる。
ヘルメットが欲しい・・・
『ズザザザッ!』
そして速度を落とさず着地。
危ない運転だな・・・
夢子さんは私は風!
風になるぅ~っ!!!って感じの世界の人間か?いや・・・魔界人か?
「つきましたわ。」
気持ち悪い・・・
「夢姉・・・速すぎ・・・」
サラも気分悪くなったらしいな・・・
「魔界最速の名は伊達じゃないわよ。」
なんで上機嫌なんだろうかこの魔界長。
てかそんな名あったんだ・・・
「なんで私も連れてきたのよ~・・・」
やっぱり気持ち悪そうだな・・・吐くなよ・・・
私も吐きそうだがな。
「サラはこれから定村さんが帰るまでお供をしなさい。」
キリッ!と言わんばかりのセリフを言うなこの人。
やっぱりキリッ!はつけたいな。
「そんなの夢姉がやれば良いじゃん!?」
・・・そんなの?
「私だって行きたいわ、でも私がいなくなったら神綺様や家の管理は誰がやるのかしら?
あ、じゃあサラが私の変わりに・・・「解ったよ!
行くわよ行く!」
嫌そうだな・・・
「それじゃあ、
定村さん、改めてサラと仲良くしてね。」
デジャヴ・・・?
「それどう言う意味だよ!」
「さて、どう言う意味でしょう。
・・・そろそろ朝食を食べ終わったころね。
私は戻るわね。
サラ、定村さん、
行ってらっしゃい。」
だから・・・
「「行ってきます」」
もうどうでもいいや・・・
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