幻想の三、弾幕好きは幻想入りしても変わらないっ!!!

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賽銭箱の前で止まり、財布を取り出し5円玉を投げ入れる。 「えぇっ!!!」 サニー達が驚くが完全無視し・・・ 鈴を鳴らし、二礼、二拍手をして 『頼むから元の世界に帰れますように』と強く願いを念じる・・・ 「あら、お客様?」 やっぱり、こちらから霊夢を呼ぶにはこの方法が一番だと思った・・・が、 だいぶ不機嫌そうだ。 賽銭入れたのに関わらず頭かいてたりと態度最悪だ。 「・・・霊夢!」 サラが霊夢をやたら睨む、合うって解ってたはずだろうに・・・ 「あんたはどこかで合ったような・・・んで、アナタは外来人ね。 何しに来たの?」 「ここに来たって事は何しに来たかくらい解ってると思うが?」 「元の世界に帰りたいかしら?ならもっとねぇ。」 わかりやすいな。 目でサイン送らなくとも解るって。 「わかったよ。」 私は財布から五万円抜き取り賽銭箱にぶち込む。 「!?あんたそんな・・・」 霊夢が動揺してる。 外の金は幻想郷でも・・・んな訳ないよな・・・ 「定村・・・今の紙切れってそんな大金なの?」 サラ・・・紙切れは無いだろ・・・ 「大金って程でも無いがかなりの金だ。 私は何かあった時の為常日頃から三十万円は財布に所持してる。 まぁ、事故りようによって三十万じゃ全然たんないがな・・・」 こう言うのができるのは一人暮らし独身様々って感じだよ。 そして親友にネコババされたりしたりと・・・ 「とりあえず中入って、ようかんとお茶出すわね。」 本当にわかりやすい、不機嫌だったのが嘘のようだ。 ベランダ・・・と言うか庭から靴を脱ぎ、居間に連れられる。 居間は畳でタンスが恥の方にあって、真ん中に卓袱台に近い台があるくらいのシンプル過ぎる部屋。 でもやはりこういう場所は落ち着くな。 魔理沙がよくお茶をたかりにくるのがなんとなく納得できる。 そこでとりあえず楽に座って待っててと言われたから台の前に座る。 しかし三月精は霊夢により追い返された。 パーティーは5人が基本なのにな・・・ ごめんなさい、これロマンシング・サガのファンの基本思考です。 「ねぇ、定村。」 サラが訪ねてくる。 まだ少し不機嫌な感じが伝わってくる。 「なに?」 「定村は本当に帰っちゃうの? 嫌だよ私、もっと話しもしたいし・・・」 なんだ、まさかここに来てサラのデレ攻撃だと? 「・・・どうだろうな。 帰れれば帰るが無理なら無理だろうな。」 私はわざと聞き間違えたような返事を出す。
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