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今は露出所。
サラに沸かすの頼んでから5分くらいしか建ってない。
博例神社の露出所もとい風呂は古い小さな旅館なのか?
どう見てもそうにしか見えない。
風呂への扉はガラスのスライド式、
それ以外は全て木材。
なにより一人暮らしなのに露出所の棚は三列もいらないだろ?
私は衣類を脱ぎカゴなどは無いので畳んだ状態で棚に起き、借りたタオルを風呂の出入り口の近くの物置らしき木材の箱の上に置き入る。
扉を開き風呂に入ろうとしたところで風呂の温度を確かめて無いのに気づく。
このミスも疲れのせいにしつつ指を入れる。
「サラ !ぬるいからもう少し温度上げてくれ。」
「わかった。」
ちゃんと聞こえたらしく表にいるサラの声が聞こえる。
風呂に入るわけだが、私は先に癖っ毛の髪を洗ってから風呂に入る。
人によって風呂入って温まってから頭洗う人もいるらしいが私は入る前に洗う派だ。
髪を洗い、
風呂に入って少しして私は違和感を感じた、何の違和感だかはわからない。
ただ何か変な感じがして気持ち悪い・・・
とりあえず揚がることにし、
サラに一声掛けて体を拭き着替える。
下着を履き、短パンを履き、ランニングシャツを着て白衣の
『ビリィッ!!!』・・・ビックリした。
軽くしわを伸ばそうとしたら見事なまでにありがちな音と共に綺麗に白衣を両断してしまった。
『バン!!!』
「定村大丈夫なの !」
サラさんが扉を蹴り飛ばして入ってきた。
私は今の状態についてけれてなく白衣を持ち上げた状態で体は固まっていて顔だけサラの方を向く。
「・・・妖怪 ?」
無言の空間が・・・
「妖怪・・・私の事言ってるのか。」
と、言い切ってから気づいた。
声がいつもより高く、ランニングシャツの胸の辺りが膨らんで、いつものより視界より低い位置から周りが見えている事に。
「定村だね、強い力を感じたから焦って来たけど意味無かったみたいだねー。」
サラはヘラヘラ笑ってるが私的に冗談じゃない。
特にサラが粉砕した扉・・・じゃなくて妖怪?
話が違う・・・人間版天邪鬼って言ってたよな・・・
「綺麗な羽だね。」
言われてから気づいた。
羽が生えてる。
色が上半分が緑で下半分は白い・・・
肩甲骨の間の脊柱部の辺りに付け根を確認し、
これは直に生えていると認識できた。
「サラ !」
「あ、霊夢もこれ見てよ。」
霊夢・・・
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