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どう違うんだ・・・?
「定村さん昼間空飛ぼうとしてたでしょ?」
「それが何か?」
「やってみて。」
やってみてって・・・
「霊夢さん、まだ成功はしてないんですが。」
霊夢がいきなり睨み、
「良いからやりなさい!」
いきなり怒鳴られた。
「・・・はい、やってみます。」
・・・もはや空気の状態なサラさんが心配そうに見てくれてるのが逆に痛い・・・
立ち上がり廊下に出て置いてある靴を履き庭に出る。
ハハ・・・靴がブカブカだな・・・
博例神社の方を向き、昼間サラに教えて貰ったように目を閉じて、今いる場所は泉、その泉に入って水面に浮く感じをイメージする・・・
・・・何やらサラと霊夢の声が聞こえる。
どこから・・・
「っ痛!」
頭を小突かれ目を開ける。
「定村飛べたじゃん!これで異変解決もできそうだね。」
サラが真ん前にいて優しく笑みを浮かべる。
・・・また信じられない事が起きた。
あれだけ練習しても飛べなかったのに・・・
私は神社の屋根より少し高い位置にいて、辺りの風景真っ暗で・・・でも星の綺麗な田舎夜空が異常に手が届きそうで・・・
湯冷めするのも忘れられたくらいに神秘的で美しいと思えた。
飛べたのは翼が生えたからとかそんな訳でもない。
それ以前に翼の動かし方がわからない。
「定村さんの体が幻想を受け入れたのよ。」
霊夢も側によってきた。
「幻想を受け入れたってどう「言葉どうりの意味よ。
定村さんはもう幻想郷にいるとは自覚できているつもりでも、できてなかった。
たとえ紫によって能力をつけられても否定し続けていたのよ定村さんは。
けれど実際にその能力が実質起きさえすれば大抵の人形は受け入れられたりするわ。
あなたは能力を頭だけじゃなく体でも受け入れ、今やっと幻想を受け入れられ飛べるようになった。わかるかしら?」
・・・そうか、東方あれだけやっててやっと幻想郷の事が少しわかった気がする。
私達が厨二病だとか馬鹿にしてたのが幻想郷では現実、当たり前の事なのか。
だから私みたいな外の常識が染み付いた者は一度体感しないと駄目な訳か。
何を思ってわかったのか自分でもわからない。
でもこのわからないが幻想郷では良いのかも知れないと曖昧だがハッキリとわかった。
しかし、一つ確信してわかった事がある。
これは私の用な類の人は幻想郷から帰りたくなくなるだろうなと・・・
クビになるとかそう言うのも大切だが、
なにより愛着が付きすぎないように気をつけよう。
帰るに帰れなくなる・・・
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