幻想の五、スペカの使い方。

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頭が痛い・・・頭痛がすっごく・・・ 「いい加減起きてよ!」 いきなり横っ腹に強打を喰らい、私は目を覚ました。 寝ぼけた頭で辺りを見回す、まずこの強打の犯人はサラで間違いなく私は蹴り飛ばされ居間の方に飛ばされ壁に激突しそうになったのを四本の羽がとっさに壁に突き刺さるように反動を抑えたと言う感じかな・・・そして外は真っ暗。 「・・・お前私に何をした、事と場合によってお前の臓器売っぱらうぞ。」 たたき起こされ機嫌悪いとは言え思ったことを口走ってしまった。 「だって私があんな心配してたのに定村が気持ちよさそうに寝てて腹が立ったんだ!」 腹がたって暴行加えたのか、小兎姫にでも逮捕してもらうかコイツ・・・ 「と言うか・・・まだ日が登ってないじゃん。 もう少し寝かしてくれ、せめて男に戻るまで。」 「男に戻るなんて保証は無いでしょ。」 言われてみればそうかもしれないけど、寝てるところをいきなり蹴り飛ばした奴には言われたくは無い。 ・・・ 「そう言えば私はいつ布団にこもり寝てたんだ? 空を飛んだ辺りは覚えてるんだが、それ以降はよく覚えてないんだ。」 昨日空を飛び心も体も厨二病の塊になったところまでは覚えてるが他が思い出せない。 「定村は昨日いきなり吐き出して墜落したんだよ。 それを私が助けたんだけど気絶して鼻血がでてて本当に心配したんだから。」 鼻血が出てた・・・ちゃんと鼻血がすんでから寝っころがしたんだろうな? 「・・・うわ!」 「どうした?」 「定村さぁ、目が真っ赤に充血してるけど大丈夫なの?」 充血? 幻想郷ては充血したらメガネかける人間の目が良くなるのか? まぁ、メガネかけると言っても資料などの細かい文字を見るときだけだが。 「安心して、それは充血じゃ無いわ。 目も妖怪のそれになってるのよ。」 霊夢が廊下から声を欠けてきた。 風景になってて気がつかなかったな・・・ 「つまり今異常によく見えるのも、体を蹴り飛ばされるくらい強く蹴られても少ししか痛く無かったのもそれのおかげか?」 「そういうこと。 さて、ご飯ができてるから運ぶの手伝って。」 「もうできてるのか?」 「夜の姿のが定村さんは強い力を持ってるから簡単に空飛べるでしょ? だから今その状態のうちに感覚つかんで戻っても簡単に飛べる方が良いじゃない。」 確かにそうかも知れない、戻ったら飛べなくなるかも知れないし・・・それ以前に戻るかも怪しいところだけど・・・
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