幻想の一、プロローグ

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そして私は果てしなく今いる場所に見覚えがあった・・・ しかし混乱さてどこだか名前が出ない・・・ 辺りを見回してみる。 「・・・妖月?」 そこには藍様っぽいのが見えた。 「本ちゃーん!」 と妖月をリアルのあだ名で呼ぶ。 それに気づいたらしく近づいてくるが・・・ 妖月じゃない・・・ アイツは仮にも男だ。 胸があんなデカイわけない。 パッドか?パッドなのか? 「・・・人間? なぜ紫様のスキマの中に人間が?」 いきなり重要なワードを2つも耳に入った。 「・・・スキマ? 紫って八雲紫?」 と質問を質問で聞き返す。 「あぁ、そのとおりだよ。 それで、何故人間がここに?」 八雲紫・・・ やっぱり東方のだよな・・・ 隙間妖怪・・・ んで、この人は正真正銘本物の八雲藍か・・・ 「ハハハ・・・」 「・・・?」 「そうか、これはきっと悪い夢だ。 そうに違いない。」 自分でも解る、 今の自分がどれだけ痛い事言っているか・・・ 藍様もいきなりで困った表情してるだろう・・・きっと・・・ 「目が覚めたら私は中学生で、妖月と一緒にわざと遅刻登校して、 学校のパソコンに西方をダウンロードさせるあの日に。 そのあとプロテクターとかをデータにかけちゃったりしてさ、 アンインストールできなくしてやるんだ・・・」 今起きている事に全てなすりつけて一番輝いてた頃に戻ろうとするが無理な話だ。 「痛っ!」 藍様に頬をつねられる。 本当に痛い、 人間のそれと・・・ いや、友人に堀端と言う握力90の化け物にされてもこれくらいかな・・・ 「夢なんかじゃないぞ。 ・・・学校・・・その堅苦しい格好から見ても外来人か?」 「・・・はい、 どうやらそのようです・・・」 少し冷静になるがまだ信じられない・・・ 「ここに来る前に何かおきたか?」 「来る前と言うか、 来る寸前に一時的に喋れなくなって激しい激痛に襲われました。」 疲れた感じに応える 「さっきと比べて落ち着いてるが今の状況受け入れられたか?」 「受け入れられるわけないですよ!」 勢い余って怒鳴ってしまった・・・ この式神絶対狙って聞いただろ・・・ 「ハハハ、悪い悪い。 ・・・ようやくましな顔したじゃないか。 さっきまでこの世の終わりと言う感じの顔してたぞ。」 ・・・どうやらかなり気にしていてくれてたみたいだ。 「ありがとうございます藍様・・・」 と言うと今まで軽い感じだった藍様が目つきを変えてこちらを睨む
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