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魔理沙が咳払いをし、再び話始める。
「魔力を使う事は体を動かすのと近い物があるんだぜ。
定村は多分魔力を使い慣れていない上に、使い方もロクに分かってないのに空中移動、弾幕、魔力による加速での移動、霊撃を使ったのがリバウンドして体が悲鳴を上げてさっきみたいな事になったんだぜ。
私じゃ無くて妖怪なら確実に殺されてたぜ?
サラがいたとしても、倒れた定村をかばいながら戦うとしたら勝ち目はないだろ。
だから私と同じ、普通の魔法使いの定村を見殺しするのは人間としてできないぜ。」
確かに、さっきのが昨日戦ったルーミアだったら確実に私は喰われてた。
「それじゃあ魔理沙が私に魔力の使い方だとか教えてくれるのか?」
「私がそんなお人好しに見えるか?」
お茶の支度が終わったらしくお茶を丸テーブルに置いて席につく。
「緑茶だがよかったか?」
「あぁ、ありがとう。」
出された緑茶はティーカップに入っていて違和感を感じざるを得ない・・・
サラは魔理沙の話を聞いてかなり真剣になったか、さっきから黙り込んだままだし・・・
どことなくぎこちない笑みを浮かべている。
「他に何か聞きたい事はあるか?」
「どうすればその情報を教えてくれるかって質問は受ける?」
「受けてやるぜ。
・・・・・・・・・そ~だな~・・・」
魔理沙が緑茶をくいっと飲み干し、
「そうだな、一人でここからアリスの家まで行って本を借りてきてくれ。」
「アリスの家に行って帰ってくれば・・・
それで良いのか?」
「あぁ、魔法の森はただの森じゃ無いからな。
サラがいたのとネックレスがあったから何も感じなかっただろうがここらの菌糸類は異常で、そのせいで位置と距離を狂わされてしまうらしいぜ。」
「らしいってわからないのか?」
「わからないぜ。
私は魔力のコントロールは完璧だからなんともないけど普通の人は魔法の森に入ると位置と距離が狂わされるって話だぜ。
まぁ実際は森ではなく菌糸類、つまり茸のせいで位置と距離が狂うんだけどな。」
やっとRPG的な感じになった気がするが・・・
「もし今日できなかったら?」
「その時は私の家に泊まれば良い。
ただ雑用と、宿泊費として一泊につきそれの中身を一つずつ説明付きで私に渡すことが条件だぜ。」
それ・・・リュックか・・・
「ヒドイ条件だな。」
「愛の鞭って奴だぜ。
それに、この魔理沙さんを独り占めしてるって考えれば安いんじゃないかお兄さん。」
すごいニヤニヤして言いやがる。
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