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疑問に思うことがあった。
休み時間になれば、黄泉川の周りにはクラスメイトが集まり、黄泉川は質問攻めに遭うのだと思っていた。
しかし、実際には、黄泉川の周りには誰も集まらず、それどころか、まるでそこには誰も居ないかの様に、皆は振る舞っていた。
休み時間になれば、転校生が質問攻め逢うと言うのは、二次元の世界だけなのだろうか?
それが気になって、僕は、宮元の話しにも適当な返事を返すだけになっていた。
「おい、鴉真、先に帰るぞ?」
「ん?あ、ああ。」
「お前、朝からどうしたんだよ?」
「別に、何でもないよ。」
「そっか。それじゃあ、また明日。」
「ああ。」
宮元は僕に軽く手を振ると、急いだ様子で教室を飛び出して行った。
あ、そうか。今日、あいつはアルバイトの日か。
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