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「僕も帰ろうかな…」
「鴉真君。」
僕と同様に学校に残っていた黄泉川が僕に声をかけてきた。
「どうした、黄泉川?」
「この町って興味深いね。」
「どこが?こんなイナカ町。水西の方が都会で活気があるだろ?ここなんて、殆どが森で楽しいところなんて無いぞ?」
その森も殆ど立ち入り禁止だしな。と付け加える。
「ううん、そういう意味じゃないよ。」
「それじゃあ、どういう意味だよ?新種の動物でも見つかったのか?そんな話聞いたこと無いけど?」
「そういう意味でもないよ。・・・・・・・・・・・・また明日。」
「あ、うん。また明日。」
黄泉川は鞄を提げると、ゆっくりと教室を出ていった。
「一体、どういう意味なんだよ?」
僕も黄泉川が出ていった数分後、教室の電気を消して、出ていった。
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