入学式

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ミドルは素早くセーンの頭に左手を置いてセーンの後方に宙返りした。 ついでに野球ボール程の火炎を長剣の先から放つ。 セーンは不適に笑った。 セーンは右足の踵を火炎に向けた…… 「甘いよ」 ミドルは長剣を素早く左手に移し、右手で右足の靴を触る。 その瞬間、セーンは右足が重くなり下げてしまった。 ちょっとした爆発音と、セーンの叫び声が響く。 「うわっう、あっちーあっちー!」 見事にセーンのズボン右側は黒くなり、穴も開いていた。 「謀ったな!」 「お前の実力不足。それと、細かい事は気にするな」 「俺にとっては細かく無いの!」 「そりゃあ済まなかった。……帰るか」
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