二度目の男《清水真紀夫》

4/6
前へ
/144ページ
次へ
俺は妻の陽子の他に、野田舞子という女性と関係をもった。 舞子は俺の職場の部下。 舞子に惚れた自分…。 夫という立場、不倫の関係。 二人の女性どちらかを選ばなければいけないのに、選ばない自分…。 二人の女性を傷けた…。 帰りの電車で思った…。 …もう、どうでもいい…。 陽子の愛から逃げた自分。 舞子に逃げた自分。 最後には自分をも逃げた。 いつも逃げてばかり。 それが戒めとなり、こういう夢を見た。 俺はそう思ったんだ…。
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

812人が本棚に入れています
本棚に追加