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ナイティアは、鏡を見て慌てる。
「あ。やだ。何で?封印してあった筈なのに。」
そう言って自分のお尻の辺りを見る。
そこには、細く長い艶やかな黒い尻尾が揺れていた。
溜息をついてナイティアは、言う。
「申し訳ありません。アモン様。
側近の隊は、獣人は不可との通達がありましたので、封印していたのですが・・・・・・。
申し訳ありません。」
そう言って真っ青になって、頭を下げる。
アモンは手で口元を覆ったまま言う。
「お前は・・・・・。何故、我の部隊に?」
アモンの言葉に真っ赤になるナイティア。
「そ・・・・・・・・それは・・・。」
暫しの沈黙の後、言った。
「30年程前・・・・。覚えていらっしゃいますか?
小さな黒豹の獣人を、偶然助けた事を・・・・・・・・・。」
ナイティアの言葉に、アモンは眉を寄せる。
「森・・・・・黒豹・・・・・獣人・・・・・・。
あ。あのちっさい娘か。
魔力の量が多くて振り回されてて、体力がついていけなくて死にかけてた・・・・・。」
アモンの言葉に、嬉しそうにナイティアが言う。
「はい。そうです。」
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