23247人が本棚に入れています
本棚に追加
本当に嬉しそうな表情をするナイティア。
「嬉しいです。覚えていてくださったのですね。」
そう言って微笑むと、何故かまたしても更に真っ赤になるアモン。
「私はあの時以来、アモン様にご恩をお返ししたいと思っていましたし・・・・・・。
それに、ずっとお慕い申しておりました。
けれど・・・・・・・。
隊規に違反してしまいましたね。」
そう言って哀しそうに笑う。
そして、俯くと言う。
「もう・・・・・・。アモン様のお傍には居られないですよね。
やはり・・・・・・・隊規を破った以上・・・・・・・除隊ですよね。」
そう哀しそうに言うナイティアにアモンは深呼吸をして言う。
「何故・・・・・・・。我が、側近の部隊に獣人を入れないと言ったか・・・・・理由を知っているのか?」
アモンの言葉に、ナイティアは首を振る。
「いいえ。」
ナイティアの言葉に、アモンは少し沈黙する。
そして、躊躇うように言い始めた。
「今から、話す事は・・・・独り言だ。
聞き流してくれて構わない。」
ナイティアが驚いて顔を上げると、アモンは哀しそうな表情で,窓の外を見ていた。
その時には、もう、顔は赤くなかった。
最初のコメントを投稿しよう!