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アモンは呟くように話し始めた。
「我は・・・・・・・・。
我の母は、獣人だった。
だが。我は母に抱かれた記憶は無い。
我は、乳母に育てられた。
父により、宛がわれた乳母だった。
我はその乳母に、色々な事を教わった。
多くの知識は言うに及ばず、戦闘や色恋事までも。
我は、全てをその乳母より吸収し最後は命を奪っていた。
それが、父の教育だった。
魔人たる者。
常に冷たく冷静であれと。
我は、常に自分の心を殺して生きて来た。
そんな生活を続けていたある日だった。
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