友達ができました

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「はぁ、とりあえず母さんに言われた通り、蝶蘭学園に入学できた。」 僕は三葉晴紀(ミツバハルキ)、今年から中学生になる。 どこに入学しようか悩んでいると、母さんがいきなり…「はるちゃん、あなたならママみたいに魔法使いになれるわ!!!」と言ってきて、僕に無理やりここのパンフレットを押し付けてきた。まじ迷惑。 今まで魔法なんか興味を持てなっかけど、このパンフを受け取ったとき、少しだけわくわくしたのは僕だけの秘密。 どうして魔法に興味がなかったのかというと、それは母さんがあまりにも凄すぎるから。 母さんは家事で魔法を使うんだけど、よくフライパンを焦がしたとこを見るんだ。 もうね、魔法=怖いものていう公式が幼いころから出来ちゃってるの。 だってボタン取れかけてるとか言われて、針が頬をかすめるなんて普通ありえる? ないよね。 うん、だから僕・・・母さんみたいにだけはなりたくないの。 というのも、父さんの実家は魔法とは無縁の家庭らしく、母さんみたいに魔法を使うことはできないんだ。 その二人の子供である僕は、これから通う学校を慎重に選ばないといけない。 なぜなら、将来のことは中学校で決まるって言われるほどだから。 でも僕は、その慎重に選ばないといけない中学校を、母さんの勢いに負け興味のなかった魔法学校にしてしまった。 僕、卒業できるのかな? 母さんは大丈夫って言ってたけど、不安。 だって、実際に今まで魔法を使ったことはないし、そもそも魔法ってどうやってやるのか知らない。 ……ますます不安になっってきた。 とりあえず、門をくぐりるね。 よし、今日は入学式。 あれだけ進めてきた張本人はおらず、一人寂しく僕は学園生活の一歩を踏み出した。
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