友達ができました

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「あれれ?君ひとり??」 …顔近いよ。 いきなり僕の目の前に包帯くんが現れた。 まだ門をくぐって3歩しか歩いてないのに。 「はじめまして、俺は透季心(トウキココロ)。そんな連れないことを思わないでよ」 しゅんとしだす包帯くん。 「思うってどういうこと?僕何も言ってないのに・・・」 包帯くんの言葉に僕は慌ててしまった。 「あれ?俺のこと知らないの??」 たぶん、にやにやしながら言ってると思う。 「ショックだなぁ~、自称敵にしたくない人No.1なのに。」 なにそれ、いきなり危険人物と遭遇~みたいな展開。 僕嫌だよ、入学式前にラスボス登場なんて。 「安心して、自称だから。三葉晴紀くん」 心読まないで。そしてなぜ名前を知っているの。 「ここには、俺よりもラスボスらしい人がたくさんいるよ♪」 あっ、それはスルーですか。 てか、なんで楽しそうに言うんだろう? 「まぁ、普通そうな君には関係ないか」 さりげに失礼なこと言うなよ。 自覚してるから!!! 「とりあえず、入学式が始まるから一緒に行こう?体育館に行くから俺についてきなよ」 ぎゅっと僕の制服の袖をつかむと、包帯くんは歩きだした。 拒否権なしですか。 「もちろん♪」 むむむ、二度はつっこむまい。
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