9人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれれ?君ひとり??」
…顔近いよ。
いきなり僕の目の前に包帯くんが現れた。
まだ門をくぐって3歩しか歩いてないのに。
「はじめまして、俺は透季心(トウキココロ)。そんな連れないことを思わないでよ」
しゅんとしだす包帯くん。
「思うってどういうこと?僕何も言ってないのに・・・」
包帯くんの言葉に僕は慌ててしまった。
「あれ?俺のこと知らないの??」
たぶん、にやにやしながら言ってると思う。
「ショックだなぁ~、自称敵にしたくない人No.1なのに。」
なにそれ、いきなり危険人物と遭遇~みたいな展開。
僕嫌だよ、入学式前にラスボス登場なんて。
「安心して、自称だから。三葉晴紀くん」
心読まないで。そしてなぜ名前を知っているの。
「ここには、俺よりもラスボスらしい人がたくさんいるよ♪」
あっ、それはスルーですか。
てか、なんで楽しそうに言うんだろう?
「まぁ、普通そうな君には関係ないか」
さりげに失礼なこと言うなよ。
自覚してるから!!!
「とりあえず、入学式が始まるから一緒に行こう?体育館に行くから俺についてきなよ」
ぎゅっと僕の制服の袖をつかむと、包帯くんは歩きだした。
拒否権なしですか。
「もちろん♪」
むむむ、二度はつっこむまい。
最初のコメントを投稿しよう!